その瞳で見つめて~恋心~【完】
はにかんでお礼を告げると、彼はあたしを抱きしめた。
進藤君は華奢そうに見えるけども、やはり男なのであたしよりは体が大きいので、自分はすっぽり腕の中に収まった。
「水嶋さん、あったかいね……」
耳元で囁くように言われ、くすぐったかった。
けれども、うれしかった。
進藤先輩と付き合っている期間中は、進藤君との距離がこんなに縮まるなんて思っていなかったから。
「俺。水嶋さんを好きになって、よかった」
「ありがとう」
まだ、いいよね。
このままでいても。
まだ、進藤君のぬくもりを感じてたい……。
あたしは彼の背中に腕を回し、静かに目を閉じる。
すると、進藤君が抱きすくめる腕の力を強めた。
「俺……、後悔させないから」
「うん……」
彼に包まれながら、小さく首を縦に振る。
後悔なんてしない。
あたしが進藤君を好きになったのは、事実。
だから、絶対に後悔しないよ……。
「あたしは進藤君だけが大好きだよ……」
「うん」
そうして、いくら時間が過ぎたかがわからないぐらいに抱きしめ合っていた。
けれども、進藤君といるこの時間を大切にしよう──。
そう、心に誓ったことだけは、覚えている。
進藤君は華奢そうに見えるけども、やはり男なのであたしよりは体が大きいので、自分はすっぽり腕の中に収まった。
「水嶋さん、あったかいね……」
耳元で囁くように言われ、くすぐったかった。
けれども、うれしかった。
進藤先輩と付き合っている期間中は、進藤君との距離がこんなに縮まるなんて思っていなかったから。
「俺。水嶋さんを好きになって、よかった」
「ありがとう」
まだ、いいよね。
このままでいても。
まだ、進藤君のぬくもりを感じてたい……。
あたしは彼の背中に腕を回し、静かに目を閉じる。
すると、進藤君が抱きすくめる腕の力を強めた。
「俺……、後悔させないから」
「うん……」
彼に包まれながら、小さく首を縦に振る。
後悔なんてしない。
あたしが進藤君を好きになったのは、事実。
だから、絶対に後悔しないよ……。
「あたしは進藤君だけが大好きだよ……」
「うん」
そうして、いくら時間が過ぎたかがわからないぐらいに抱きしめ合っていた。
けれども、進藤君といるこの時間を大切にしよう──。
そう、心に誓ったことだけは、覚えている。