その瞳で見つめて~恋心~【完】
「? 水嶋さん? 俺の顔に何かついてる?」
「へっ……!? つ、ついてないよ!?」
「そっ?」
無邪気に笑う進藤君の一面を目の当たりにしたあたしは無意識に見つめていたらしく、進藤君が不思議そうに訊(たず)ねる。
あたしは動揺しながらも、進藤君の問いに答えてなんでもないことを伝えた。
ホントにどうしちゃったんだろ。
あたし、こんなにドキドキしてるなんて……。
心臓はありえない速さで脈打って、息苦しい。
進藤先輩にも感じたことがない息苦しさに、あたしは戸惑うばかり。
「顔、赤いよ? 大丈夫?」
進藤君はあたしのことを心配して、おでことおでこをくっつける。
……っ、ち、近……!
あたしは恥ずかしすぎて、ただでさえさっきから心臓が危ない。
それなのに、どうして進藤君は恥ずかしげもなく、こんなことを平然とやってのけてしまうのだろう。
「やっ……! 進藤く、近いよぉ……っ。それに、熱もないからっ」
進藤君を離そうと彼の胸板に手を突っ張るけど、あたしの力ではどうにもならない。
「じゃあ、何で赤くなってるの?」
「な、なななっ……なんで、て!」
進藤君が抵抗しようとするあたしの手を掴んだので、あたしは身動きが取れなくなる。
「ほら。正直に言わないと、この場で襲っちゃうよ?」
「へっ……!? つ、ついてないよ!?」
「そっ?」
無邪気に笑う進藤君の一面を目の当たりにしたあたしは無意識に見つめていたらしく、進藤君が不思議そうに訊(たず)ねる。
あたしは動揺しながらも、進藤君の問いに答えてなんでもないことを伝えた。
ホントにどうしちゃったんだろ。
あたし、こんなにドキドキしてるなんて……。
心臓はありえない速さで脈打って、息苦しい。
進藤先輩にも感じたことがない息苦しさに、あたしは戸惑うばかり。
「顔、赤いよ? 大丈夫?」
進藤君はあたしのことを心配して、おでことおでこをくっつける。
……っ、ち、近……!
あたしは恥ずかしすぎて、ただでさえさっきから心臓が危ない。
それなのに、どうして進藤君は恥ずかしげもなく、こんなことを平然とやってのけてしまうのだろう。
「やっ……! 進藤く、近いよぉ……っ。それに、熱もないからっ」
進藤君を離そうと彼の胸板に手を突っ張るけど、あたしの力ではどうにもならない。
「じゃあ、何で赤くなってるの?」
「な、なななっ……なんで、て!」
進藤君が抵抗しようとするあたしの手を掴んだので、あたしは身動きが取れなくなる。
「ほら。正直に言わないと、この場で襲っちゃうよ?」