その瞳で見つめて~恋心~【完】
「あれ? 水嶋さん、顔が赤い……?」
「き、ききき……っ、気のせいだよ!」
赤面していることが暴かれそうになったので、あわてて進藤君に背を向ける。
だってバレたら、進藤君に意地悪されちゃうもん……。
「──そっか。あ、着いたよ」
進藤君に言われて向き直ると、確かに目の前にはあたしの家があった。
進藤君の家からの道のりはあっという間だった。
なぜなら、あまり進藤君と話せなかった気がしていたので、現実味がなかったから。
だから、思わず彼や我が目を疑いたくなった。
あ、あれ?
こんなに着くの、早かったっけ?
「水嶋さん?」
「え?」
「あ、いや。なんか……、残念そうな顔してるから」
「えっ!?」
残念そうな顔してたの!?
進藤君に指摘されて恥ずかしくなり、急いで顔面を両手で覆う。
けれども、進藤君の手があたしの手を掴んで、顔から離した。
すると開けた視界には、進藤君がどことなく楽しそうに微笑んでいる。
その微笑からイヤな予感を感じ取ったんだけど、あたしにはどうすることもできなかった。
「俺とさよならするの、嫌?」
「えっ……」
「き、ききき……っ、気のせいだよ!」
赤面していることが暴かれそうになったので、あわてて進藤君に背を向ける。
だってバレたら、進藤君に意地悪されちゃうもん……。
「──そっか。あ、着いたよ」
進藤君に言われて向き直ると、確かに目の前にはあたしの家があった。
進藤君の家からの道のりはあっという間だった。
なぜなら、あまり進藤君と話せなかった気がしていたので、現実味がなかったから。
だから、思わず彼や我が目を疑いたくなった。
あ、あれ?
こんなに着くの、早かったっけ?
「水嶋さん?」
「え?」
「あ、いや。なんか……、残念そうな顔してるから」
「えっ!?」
残念そうな顔してたの!?
進藤君に指摘されて恥ずかしくなり、急いで顔面を両手で覆う。
けれども、進藤君の手があたしの手を掴んで、顔から離した。
すると開けた視界には、進藤君がどことなく楽しそうに微笑んでいる。
その微笑からイヤな予感を感じ取ったんだけど、あたしにはどうすることもできなかった。
「俺とさよならするの、嫌?」
「えっ……」