俺の妹~エンジェル~
凉は少し黙っていた。


「お、お兄ちゃん!

 うち、あがってもらおうか・・・

 ね、その方がゆっくり

 話もできるし

 私、もうお腹ペコペコで

 今日は何かな~なんて・・・。」


理子は緊迫した空気を

和まそうと

凉に無理やり返事をさせた。


一言もしゃべらず

三人は家に戻った。


凉は分かっていたが

何もしゃべらなかった。


《あ~今日に限って

 なんでカナエちゃんが

 いないかな~

 早く来て欲しい・・・》


そう思いながらも

夕食の仕度をしていた。
 
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