俺の妹~エンジェル~
黙って聞いていた理子だったが

いつものように

凉にはむかった。


「なにそれ!

 別に今すぐ結婚するとか

 言ってるんじゃないんだよ!

 なんなの?

 私は恋愛しちゃいけないの?

 こうして翼君は

 すじを通したいって言って

 お兄ちゃんに

 会いに来てくれてるんだよ!

 どうして、分かってくれないの?」


理子は泣き出してしまった。


「理子ちゃん、泣くなよ。

 俺はこうして

 落ち着いて普通に

 話してくれてるだけで

 いいと思ってるよ。

 ・・・・・・・・・

 お兄さん!

 俺、認めてもらうまで

 デートとかしません!

 そう決めていましたから。

 今日はありがとうございました。」


凉に挨拶をし

翼は外に出た。
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