俺の妹~エンジェル~
苦しそうなあの人は

我慢して俺に話してきた・・・

「お兄ちゃん、

 この子の
 
 お兄ちゃんになってくれる?」

俺は涙をこらえながら言った・・・

「なんで、そこまでして産むんだよ!

 自分の命を引き換えになんて

 俺は絶対許さないからな!」

あの人は笑った・・・

「この子は私の命・・

 これで凉君と家族になれる・・

 嬉しいの・・

 私はどのみち

 長くは生きられない・・

 この子を産むことで

 私は思い残すことはないの・・

 最後のお願い・・

 お兄ちゃん、

 この子をよろしくね・・」

俺は何も言わず部屋を出てしまった・・


その後

父さんと少し話した後

出産の準備に入った・・・

 
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