俺の妹~エンジェル~
ソファーに座った二人は

お互い緊張していた。

あまり会話の弾まない二人は

時間ばかり気にして

凉の帰りを待っていた。


「ほんと、遅いね・・。

 何してるんだろう・・。

 電話してみるね!」


立ち上がる理子の手をつかんだ!


「もう少し、二人でいようよ。

 ずるいけど

 帰ってくるまで・・。」


「う、うん・・・。」



理子は翼の横に座わると

翼の手は理子の頭を

肩に持っていった。


「俺、さらに緊張してる・・。」


「・・私もだよ・・。」


もう少しこのままで

いさせてください・・・。
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