俺の妹~エンジェル~
「・・・ありがとう・・・

 私、逃げようとしてた・・・。

 この歳でシングルマザーで

 親にも迷惑かける・・

 きっと生活にも苦労する・・

 だったらいっそうのこと

 なかったことにしようと

 そればっかり考えてた・・・。

 頑張ってみようと

 なんで思わなかったんだろうって

 今、ものすごーく後悔してる!

 ありがとう!」


「平気なの?

 私、もしかしてよけいなこと・・。」


「ううん、そんなことない!

 だって少なくとも理子ちゃんは

 応援してくれるでしょ?」


「もちろんだよ!」


「だったら、私は平気!」


黙って聞いていた凉は


「俺もだぞ!」


「ありがとうね!

 凉と理子ちゃんには感謝!」


「いつもうちがカナエちゃんに感謝!」


「じゃあ、お互い様か!」


三人で笑いながら家に帰った。
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