5年前のあの日
「わかった、わかったよ。何でも言う事聞くから。何おごって欲しいんだよ?」
俺の言葉を聞いて、亜矢はさらに目を釣り上げた。

「もう、やっぱり何もわかってない」


もはや、女は理解不能な生物だ。
「おごってやる」と言われて怒るなんて。

俺は、頭を抱えて座り込んだ。

亜矢が俺を見下ろす。

「大ちゃん」
「何?」
「教えてあげようか?」
「何を?」
「大ちゃんが壊したもの」

亜矢は息を思いっきり吸い込み、空を見上げた。

「私の、気持ち」
< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

空の果て

総文字数/7,398

ファンタジー21ページ

表紙を見る
白雪姫

総文字数/4,138

恋愛(純愛)4ページ

表紙を見る
アイノコトバ

総文字数/1,454

歴史・時代2ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop