刹那音





「律が好き」
















ぴたりと同時に立ち止まった二人。



「え?」


「さっきの話、全部律のことだよ」



一瞬、音が全部消えた。

世界も消えた。


なにも見えなくなった。


存在するのは夢架と俺だけ。




――――少しずつ現実が戻ってくる。



俺は、

俺は、


どうすればいい?

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