美しくても楽しくない。


「ーーっ!」

腰が…!
えーっと?昨日は…

お酒飲みにbarに行って
お兄さん…健…、あ…。


ガチャ


「ん?」

「あ、起きてたんだ。おはよう」

「…おはよう」

多分、シャワーでも浴びてたのか上半身裸で出てきた。

ってゆーか、今何時だろ?


「愛子、お前も風呂入ってくれば?泡風呂だぞ」

「うん」


部屋に備え付けのバスローブを持って風呂に行く。



「はぁ~…」

この時間がいつも虚しい。
私は本当に何がしたいの?
寝た男たちは一夜限りの関係。
私の事を愛してはくれない。


ガチャ

「…え?」

健が風呂に入ってきた。

「なに?泣いてんの?」

本当に少しだけど健から焦りを感じとれた。


「ふふっ」

「え!?」

こんな顔もするんだ。
一瞬可愛いとか思ったし。

「泣いてなんかないわよ」

「はい嘘」

「ってゆーか」

とっさに話をそらす。

「ん?なに?」

「今何時!?」

「んーっとねー、11時30分ちょい過ぎ」


ガーン。


「最悪」


< 16 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop