空の果て
ルナの真っ赤な顔を見て、何となくわかった。
ルナの好きな人は、あの2人のどちらかだ。

どっちが好きなの?
そう聞けばよかったのかもしれない。
でも、何も聞けなかった。

何故だかわからないけど。

熱っぽい顔をして俯いているルナは、手に持った本を私に押し付けるように渡すとその場を離れた。

私はその光景をただ、見つめていた。

リクとカイは、まだ女の子に囲まれていた。

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