空の果て
あの時の話をしよう 
私の髪の毛は生まれつきカールがかかっていて、
小さい頃はこの髪型が死ぬほど嫌いだった。

サラサラの髪の毛のルナがとても羨ましくて、
母のブラシを借りて毎日ブローをしていたけど、
うまくいかなくて泣きべそをかいていた。

そんな私のやっかいな髪の毛を、母が真っ赤なリボンを使って
2つに縛ってくれた。
フリルがついたチェックのワンピースも作ってくれた。
別段変わったところの無い、何の変哲も無いワンピースだったが
私はそれがお気に入りだった。

私はどこにでもいる普通の女の子のはずだった。

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