Princess Magic~王家の宝~
「工藤 沙羅、岩倉 星斗の両名に王家の宝の捜索を命じる。」
二人は跪いた。
「「わかりました。」」
これで正式に堂々とやれるわ…♪
「沙羅、星斗。二人にこれを授ける。」
父様、あれあげるんだ。
そういって二人にあげたのは、私たちと同様のスティック。
装飾は私たち程ではない。
「「これは…?」」
「魔力を強化するスティックだ。
頑張れよー。」ニヤリ
不覚にもかっこいいと思う私。
「「ありがとうございます!!」」
「礼には及ばんよ。」
「杏樹と紫苑のこと、よろしくね?」
そう言って、柔らかく微笑む母様。
「「わかりました。」」
「じゃあ頑張れよー。」
手をひらひらさせる父様。
こういう仕草が国王らしくない。
父様らしいけどね。
「じゃあ父様、母様。明日行ってくるね!!」
「今日はゆっくりしろよ。」
私達のこと心配してる父様。
「わかってるよ。」
やっぱ昔から変わらない。