白いジャージ8~先生と熱い想い~
「たっくんと中田はもう行ったか?」
「うん。3次会、軽くカラオケ行って帰るって。先生にお礼言ってたよ」
「おう」
私達幹事は、後片付けや荷物があるから二次会で帰ることになっていた。
ゆかり達はたっくんの先輩達に強引に連れて行かれた。
「今度、お疲れ会でもやろな」
先生は、カウンターでカクテルを飲んでいた隆介に声をかけた。
「あ、そうっすね。このカクテルって飲んじゃってOKですよね?」
「残ってももったいないからいいんじゃない?隆介ってカクテルが似合う男だな」
先生は、隆介の隣に座って、余ったカクテルに手を伸ばす。
「先生こそ、似合いますよ」
「な~に言ってんだぁ?」
とかっこいいふたりがお互いを褒め合っていた。
どっちも似合うよ。
かっこいいよ。
一仕事終えた男の人って素敵だなって思う。
疲れた顔して、息を吐く姿にキュンキュンしちゃう。