白いジャージ8~先生と熱い想い~






「すごいっすね。俺には絶対できないです」





隆介君は、首をかしげながらそう言って、隣にいる美亜ちゃんの頭をグイっと掴んだ。




美亜ちゃんは嬉しそうに隆介君の肩に頭を乗せた。





「な~に、調子乗ってんだ?」




隆介君は、美亜ちゃんの頭を叩く。





「ふふふ」



それでも嬉しそうな美亜ちゃん。






先生と私は顔を見合わせて、笑った。




いいな。


なんだか・・・・・・いいね。




幸せな人を見るのはとても幸せ。



幸せのおすそわけをもらった気分。








「先生と直を見てると幸せになるよ」





店を出て、エレベーターの中で、依子がそんなことを言ってくれたので、またまた幸せになった。








< 104 / 374 >

この作品をシェア

pagetop