白いジャージ8~先生と熱い想い~
【直へ。
直に手紙を書くなんて恥ずかしくて、何を書いていいのかわからないけど、素直な気持ちを書こうと思います。
直と結婚することができて、俺は本当に幸せだよ。
いろいろあったな。
いっぱい泣かせたし我慢もさせた。
でもいつも直は笑顔で、俺のそばにいてくれた。
ずっと俺を好きでいてくれた。
あの頃の俺達に会えるなら教えてあげたい。
“ちゃんと結婚できるから安心しろよ”って。
俺は自信がなかった。結婚したいとずっと思っていたけど、本当にできるなんて夢みたいで、こうして手紙を書いていてもちょっと泣きそうになってるよ。
俺は、直に出会うまで、心が満たされていなかったように思う。
いつもどこか寂しくて孤独で、何かが足りない毎日だった。
いつ、どこで直を好きになったのか、はっきりとはわからない。
でも、気がつくと心の中に直がいた。
俺は教師という職業で、生徒に対してそういう感情を持ってはいけない立場だった。
止めようと思ったが無理だった。
心に入り込んだ直は、俺の心の中でいつも笑ったり泣いたりしていて、俺はだめだとわかっていたけど、どんどん直を好きになった。