白いジャージ8~先生と熱い想い~
私は、新垣という名前を言ってから様子が変だったと話した。
先生は、う~んと考え込んだ。
「俺の教え子だって可能性はあるかもしれないな。この辺にはあまりいない名字だし」
「やっぱりそうだよね。もしかしたらそうかなって思ったの。しかも、先生のことを好きだった子じゃないかなって。それは考えすぎだよね」
私の悪い癖。
すぐに悪い方へ考えてしまう。
「それはさすがにないと思うけど。それに、新婚だろ?もし俺を好きだったとしても、もう関係ないよ」
「うん。ごめん。変なこと考えちゃった」
「謝ることじゃない。気にすんな」
先生は本当に優しい。
私のこのだめな性格をいつも受け入れてくれるんだ。
だめだな。
勝手にいろいろ想像して、疲れちゃう。