白いジャージ8~先生と熱い想い~
「だ~めっ!!」
え?
えぇ~?
だめなの?
直のバカ~!って俺、直に似てきたな。
「今日は、いろいろ忙しいのっ!!」
とにっこり笑った直が俺のベッドからスルリと抜け出て行った。
珍しい。
こんな直は。
何が忙しいんだろう。
あ~あ。
朝からラブラブしたかったのに。
「あと10分したら起きてきてね」
俺の髪の毛をぐしゃぐしゃにした。
10分?
放置プレイ?
俺はひとりベッドの中で、目を閉じた。
幸せだな。
こういう何でもない時間がたまらなく幸せだ。
結婚して良かったなと思う瞬間。
待ち合わせしてデートしてってのも楽しかったけど、目覚めてすぐに直がいるっていう幸せは格別なんだよ。