白いジャージ8~先生と熱い想い~






「やっぱり忘れてたんだぁ!今日は日曜だから朝からちょっと頑張っちゃった」




えへへと笑った直がたまらなく愛しくて、すぐ抱きしめたくなった。




でも、忙しそうに準備をする直の邪魔をしちゃいけないから、俺は大人しく座っていた。





「はい、ホットオーレ」



結婚して最初に買ったお揃いのマグカップ。



ピンクとブルーの丸みを帯びたマグカップをふたつ並べた直は、にっこりと微笑んだ。






「直、サンキュ・・・・・・」




もう我慢できなくて、俺は立ち上がって、直をぎゅ~っと・・・・・・





「こらこら~!」


と直は俺から離れようとする。





「食べてからイチャイチャしようね」



な~んて直が言うもんだから、俺・・・・・・


食べた後のこと考えて、ちょっと興奮しちゃったりして。







「では・・・・・・いただきます」





向かい合い、手を合わせた。




「これ、いちごと生クリームのロールサンドだよ」



「朝からこんなの作ったのか?大変だっただろ?」






何時に起きたんだよ、直。





かわいいなぁ。



かわいすぎるなぁ・・・・・・





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