白いジャージ8~先生と熱い想い~





豪太に彼女がいることがわかり、気持ちがスッキリしたのかもしれない。



取引先の受付の女の子に声をかけられて、そのまま交際がスタート。





そのおかげで、その取引先と前よりも良い関係になったんだと上司が喜んでいた。





「俺にはまだ早いけどな。大野先輩あたり、そろそろどうなんだろう」



「沙織と結婚とか、めちゃめちゃ嬉しいけどなぁ。実現して欲しいな」



「最近、大野先輩はコンパも行ってないらしいし、本気なのかもな」





豪太から嬉しい情報を聞いて、朝からルンルン気分。




田辺さんのモヤモヤが消えていた。





「じゃ~、またな」




豪太は、きっと将来出世する。



仕事で認められているし、人望も厚い。



先生ほどじゃないけど、カリスマ性みたいなのもあるんだよね。




もうただの同僚として見ているとは言え、やっぱりかっこいいとは思う。




くしゃくしゃって笑う顔とか、かっこよく見える。








< 138 / 374 >

この作品をシェア

pagetop