白いジャージ8~先生と熱い想い~
豪太に彼女がいることがわかり、気持ちがスッキリしたのかもしれない。
取引先の受付の女の子に声をかけられて、そのまま交際がスタート。
そのおかげで、その取引先と前よりも良い関係になったんだと上司が喜んでいた。
「俺にはまだ早いけどな。大野先輩あたり、そろそろどうなんだろう」
「沙織と結婚とか、めちゃめちゃ嬉しいけどなぁ。実現して欲しいな」
「最近、大野先輩はコンパも行ってないらしいし、本気なのかもな」
豪太から嬉しい情報を聞いて、朝からルンルン気分。
田辺さんのモヤモヤが消えていた。
「じゃ~、またな」
豪太は、きっと将来出世する。
仕事で認められているし、人望も厚い。
先生ほどじゃないけど、カリスマ性みたいなのもあるんだよね。
もうただの同僚として見ているとは言え、やっぱりかっこいいとは思う。
くしゃくしゃって笑う顔とか、かっこよく見える。