白いジャージ8~先生と熱い想い~






せっかく幸せ気分だったのに、帰宅した私の元にあの人がやって来た。





「すいませ~ん」



田辺さんだ。



何も気付いていないような明るい顔を見ると、モヤモヤとしてしまって、どんより気分になる。






「ゴミの袋ってどこでもらえば良いんですか?」





そんなこと、管理人さんに聞けば良いのに、と思ってしまう。




「コミュニティーセンターでもらえると思いますけど」




インターホン越しの笑顔に嫌悪感を感じる・・・・・・




ちょっと冷たく答える。







「ちょっと出て来てもらえます?」





どうして・・・・・・出なきゃいけないんだろう。




そう思いながらも、仕方なく玄関を開けた。







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