白いジャージ８～先生と熱い想い～

ネット上でも、いじめは行われていたようだった。



掲示板に、戸村の悪口が書きこまれていた。



ネットでのいじめが急増していて、その対策に高校に監査員を置いたこともあるくらいだ。




チャットで悪口を言い合って楽しんだり、最近ではツイッターで呟いたり。



怖いのは、誰の悪口なのかすぐにはわからないこと。



友達同士で、呼び名を決め、普段とは違う呼び名でその子の悪口を言う。



俺も見たことがあるが、心が重くなり、夜も眠れなくなるような内容だった。





“アイツうざいよね”

“明日死んでもらおっか”

“いなくていいよ”

“きもい”

“視界に入るなって感じ”




自分の高校の生徒であること以外はわからなかった。




誰が誰のことを言っているのかわからないが、とても悲しいし恐ろしいと思った。



みんなかわいいのに、こんな恐ろしいことをしている子もいる。





裏の顔がある。



そのことに恐怖を覚えた。




時代が違うとか、子供が変わったと言う先生もいるが、そうなのだろうか。




昔からいじめはあったし、種類が変わってきただけなんじゃないかなとも思う。




子供が変わった、とは俺は思わない。