白いジャージ８～先生と熱い想い～

「ただ～いまぁ～」




ジャージで出かけたはずの先生が、スーツで帰宅。





「家庭訪問してたの？」




「ああ。今日は宮崎とじっくり話せたよ」





学校にスーツを置いていて、時々こうして着替えて帰ってくる。



先生、本当に大変だ。





「どうだった？」





先生の顔を見ればわかる。




うん。


いい顔してる。




先生、キラキラしてるもん。





きっといい話ができたんだね。







「宮崎が抱えてる問題なんて、俺は考えていなかった。直の手紙のおかげだよ」





宮崎さんが言うには、今は自分はいじめはしていないと。



でも、自分がいじめを始めたことは認めた。




今は、宮崎さんがきっかけで始まったいじめが、別の所で勝手に動いている感じ。



宮崎さんが止めたくても、もう止められないんだって。