白いジャージ8~先生と熱い想い~
「あとは、戸村と話すだけだな」
保健室には何度か来ている戸村さん。
先生が話そうとしても、なかなか心を開いてくれない。
「1年の時はいろいろ話してくれたのに」
と、先生は切ない表情で、私を見た。
頑張ってるね。
先生・・・・・・
私は、先生の頬を両手でそっと包んだ。
頑張りすぎないでね。
先生、ちゃんと休んでね。
体も心もちゃんと休ませてあげてね。
「充電してくれたのか?」
先生は、私の真似をして、私の頬を両手で挟む。
そして、ゆっくりと唇を近付けた。
「ありがと」
触れ合う唇。
何もかも伝わった気がした。
学校での先生は見えないけど、全部わかるような、そんな感じ。
すごいね。
キスって。