白いジャージ8~先生と熱い想い~
その日から、田辺さんの嫌がらせとも取れる行動はエスカレートしてしまった。
翌日の日曜。
先生は部活で留守だった。
「新垣さん、ごめんねぇ。ご主人いる?」
洗濯物を取り込む私にベランダで声をかけてきた。
「今日、仕事なんです」
できるだけ親しくならないようにしようと敬語で話すようにしていた。
「そうなの?日曜なのに?」
「そうなんですよ」
「ちょっと車の調子が悪いから見てもらおうかと思ったのよ」
虫退治の次は、車の修理?
私の旦那さんを一体何だと思ってるの?
便利屋さんじゃないんだから!!
「そういうのは、田辺さんのご主人にお願いしたらどうですか?」
私にしては、頑張った方だ。
人ともめることが苦手な私はいつも感情を表に出さないようにしていた。
でも今回ばかりは・・・・・・
「あ、ごめんねぇ。そうよね。厚かましいよね」
田辺さんはそう言って、部屋の中に戻って行った。
本当に、気分悪い・・・・・・