白いジャージ8~先生と熱い想い~






それからも、何度もおかしなお願いをしてきた。




突然、ケーキを食べないかと誘ってきたり。



部屋の模様替えをしたから見て欲しいとか。



先生に対するお願いはなかったから少し安心していたんだけど。








―ピンポーン






最近、玄関のチャイムが鳴ると、胃がキリキリする。






「またお隣じゃないのか?」




先生がいる時で良かった。





「俺が出る」





先生は帰ったばかりだったのでスーツ姿だった。






「インターホンにして」




私は先生の腕を掴んだ。


スーツ姿の素敵な先生を見せたくないと思った。





「わかったよ」




優しくそう言って、私の頬をツンとつねった。





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