白いジャージ8~先生と熱い想い~
「でも、昔好きだったとしても面と向かってそんなこと言えないよね」
と直は笑った。
「そりゃ、そうか」
「でも、もう変なこと言って来ないんじゃない?ありがとう」
直は、あっさりとその話題を終わらせた。
そして、俺の学校での話を聞いてくれた。
俺にはわかる。
直のことをずっと見てきたから。
いつもそばにいるから。
わかるよ。
本当は、全然納得なんてできていないんだろ。
俺の教え子であったとしても、そこに何もないなら、隠したりしない。
“新垣先生じゃないですか?”ってすぐに言うはずなんだ。
そのことを、直も気付いている。
だけど・・・・・・
納得したフリをして。
俺を助けてくれようとしている。
俺の負担を少なくしようと・・・・・・
平気なフリをしてるんだ。