白いジャージ8~先生と熱い想い~
新たな一歩
―新たな一歩―
先生が田辺さんと話してくれた。
田辺さんは、ただの教え子で、先生に好意は持っていないという。
それ以上、想像しても辛くなるだけ。
本人がそう言うならそれを信じるしかない。
先生がせっかく頑張って話してくれたんだもん。
もういいの。
「あ、おはようございます。ごめんなさい。ご主人のこと、実は知ってたんです。教えてもらったことなかったから、知らないかな~と思って黙ってたんだけど、気を悪くしないでね。変に知り合いだとお隣だし、付き合いにくいかなと思って。それに、奥さんも嫌かな~とか思って・・・・・・」
やましいことがある人は喋りすぎると言うけど、まさにそれ。
何も聞いていないのにベラベラ話して・・・・・・