白いジャージ8~先生と熱い想い~
ゆかりがたっくんの隣へ。
涙が止まらない。
近くから鼻をすする音が聞こえた。
後ろに立っていた依子。
龍に抱かれた虎太郎は、大人しくゆかり達を見つめていた。
他にも泣いている人がいた。
依子の後ろにいる美亜ちゃんだった。
美亜ちゃんは、ゆかりの短大時代の友達で、私も先生もよく知っていた。
もちろん隣には、あのドSな彼氏、隆介君もいた。
泣きっぱなしだった私の隣で先生も目を潤ませていた。
「おいおい、たっくんやるな」
誓いのキス・・・・・・
さすがたっくんとゆかりだ。
「濃厚だぁ・・・・・・」
「長いし。アイツららしいな」
誓いのキスの瞬間は、涙を拭いてしっかりと目に焼き付けた。
忘れないよ。
ゆかりとたっくんのこの日のこと。
今まで支えてくれてありがとう。
いつも応援してくれてありがとう。
神様。
ゆかりとたっくんを結び付けてくれてありがとう。