白いジャージ8~先生と熱い想い~





ゆかりがたっくんの隣へ。




涙が止まらない。




近くから鼻をすする音が聞こえた。




後ろに立っていた依子。




龍に抱かれた虎太郎は、大人しくゆかり達を見つめていた。




他にも泣いている人がいた。



依子の後ろにいる美亜ちゃんだった。





美亜ちゃんは、ゆかりの短大時代の友達で、私も先生もよく知っていた。




もちろん隣には、あのドSな彼氏、隆介君もいた。





泣きっぱなしだった私の隣で先生も目を潤ませていた。







「おいおい、たっくんやるな」





誓いのキス・・・・・・




さすがたっくんとゆかりだ。





「濃厚だぁ・・・・・・」





「長いし。アイツららしいな」






誓いのキスの瞬間は、涙を拭いてしっかりと目に焼き付けた。





忘れないよ。






ゆかりとたっくんのこの日のこと。








今まで支えてくれてありがとう。





いつも応援してくれてありがとう。







神様。




ゆかりとたっくんを結び付けてくれてありがとう。






< 19 / 374 >

この作品をシェア

pagetop