白いジャージ8~先生と熱い想い~
「へぇ、そうなんですか」
興味無さそうに答えてみる。
もうこれ以上、田辺さんの嬉しそうな顔を見ていたくない。
「そうよそうよ。すごかったんだから!奥さん、知らないの?」
私は何も答えなかった。
「だから、何かあったら、新垣先生に助けてもらお~っと」
そう言い残し、さっさと階段を下りて行った。
う~ん・・・・・・
前よりも状況が悪化している気がする。
何、この人・・・・・・
先生はみんなの先生だけど、今は生徒じゃないし、関係ない。
私の旦那さんなのに。
教え子だからって、急に親しげになってるし・・・・・・
でも、このことは先生にはやっぱり言えないなぁ。
なんだか、かわいそう。
先生、せっかく解決してくれようとしたのに。