白いジャージ8~先生と熱い想い~






「俺も忙しくてなかなか時間ないけど、今度の休みにでも見に行ってみよう」




「うん!!ゆっくりでいいから素敵な家、探そうね!」




「ああ。俺と直が、おじいちゃんとおばあちゃんになるまで暮らす家だからな」






ふたりとも興奮してなかなか寝付けなかった。




ベッドの中で、どんな家が良いか言い合っていた。






「中庭が欲しいな~、俺」



「いいね、中庭にお花植えたい」



「俺は中庭でエッチしたい。ふふ」



「え~!中庭で?」



「嘘だよ。キスくらいは良いよな?」





中庭のある家。



先生と私のマイホーム。



夢みたい。



なんだか、田辺さんのことなんか頭から消えていた。






「キッチンは対面が良いな~。先生のこと見ながら料理したいの」




「直、どんだけ俺のこと好きなの?」



「ふふふ」



「料理作ってる直を後ろから抱きしめるのが俺は好きなのに」



「あれ、結構びっくりするんだよ」



「びくってする直がまたかわいいんだよ」






新しいキッチンで、何を作ろうかな。




新しい家具、新しい食器。



夢が膨らむ。







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