白いジャージ8~先生と熱い想い~





「化粧濃いな・・・・・・」



「え?」




担当の女性がお茶を入れに行った時に先生が言った。





「俺は直みたいなナチュラルが好きだな~」




もう、先生ったら。



どこまで優しいの?




私に、嫉妬する隙を与えないくらいに、優しい。





ごめんね。


気を遣わせて・・・・・・






「新婚さんでいらっしゃいますか?」





コーヒーを持ってきたさっきの女性が尋ねた。



いいえ、と首を振ろうとしたら、先生が



「そうなんですよ~!もうすぐ結婚式でね。へへへ」






先生~!!




嘘ついちゃだめだよぉ。









「そうなんですか!おめでとうございます。仲良さそうだなと思ってたんですよ。もうすぐ結婚式なんですね」




「ありがとうございます」






ニヤニヤした先生の顔が面白くて、私もニヤニヤ。





「だめだよ、先生」






小さな声でそう言うと先生は人差し指を唇の前に当てた。





「シー!!」







< 197 / 374 >

この作品をシェア

pagetop