白いジャージ8~先生と熱い想い~
「化粧濃いな・・・・・・」
「え?」
担当の女性がお茶を入れに行った時に先生が言った。
「俺は直みたいなナチュラルが好きだな~」
もう、先生ったら。
どこまで優しいの?
私に、嫉妬する隙を与えないくらいに、優しい。
ごめんね。
気を遣わせて・・・・・・
「新婚さんでいらっしゃいますか?」
コーヒーを持ってきたさっきの女性が尋ねた。
いいえ、と首を振ろうとしたら、先生が
「そうなんですよ~!もうすぐ結婚式でね。へへへ」
先生~!!
嘘ついちゃだめだよぉ。
「そうなんですか!おめでとうございます。仲良さそうだなと思ってたんですよ。もうすぐ結婚式なんですね」
「ありがとうございます」
ニヤニヤした先生の顔が面白くて、私もニヤニヤ。
「だめだよ、先生」
小さな声でそう言うと先生は人差し指を唇の前に当てた。
「シー!!」