白いジャージ8~先生と熱い想い~
「あ、宮崎」
俺は立ち上がり、扉を開けた。
「入れよ」
扉の前でうつむいている宮崎。
戸村よりも緊張しているかもしれない。
自分が悪かったと認める為にここに来たんだから。
勇気がいると思う。
なかなかできることじゃない。
俺は、宮崎のその勇気を評価していた。
「さやか・・・・・・久しぶり」
宮崎は戸村に声をかけた。
戸村はうつむいたまま、返事をしなかった。
「まぁ、座ろう」
俺は戸村の隣の席に宮崎を座らせた。
「戸村、宮崎が謝りたいと言ってる。話、聞ける?」
顔を上げようとしない戸村。
「さやか、ごめんっ!!」
教室に響く宮崎の高い声。