白いジャージ8~先生と熱い想い~
「新垣先生・・・・・・」
宮崎に呼ばれて、俺は頬の涙を拭った。
「ん、何だ?」
カーテンから顔を出す。
泣いていることを隠すことはできそうにない。
「明日、学年集会で5分だけ時間もらえませんか」
宮崎は、泣いているが真っ直ぐな目をして俺に言った。
「京子、何する気?」
戸村は驚いたようにそう言った。
「さやかには関係ないから。新垣先生、お願いします」
「ああ。わかった。学年集会の最後に時間を作るように先生達に話しておく」
宮崎がみんなに伝えたいこと。
みんなの前で話すことはとても勇気のいること。
簡単にできることじゃない。
戸村に届くかな。
その想い。