白いジャージ8~先生と熱い想い~
翌朝、眠い目をこすりながら、私と先生は一緒に家を出た。
今日は沙織と朝カフェの約束があるから、電車で出勤。
駅まで乗せてくれると言ったけど、気持ちの良い朝だったから歩くことにした。
駐車場まで先生と手を繋いだ。
「あ!先生~!」
背後から聞こえた声に、一瞬体がこわばった。
「一緒に出勤ですかぁ?」
出勤前の田辺さんはバッチリメイクで、派手な服装。
コツコツと高いヒールを鳴らしながら、駆け寄って来た。
「おはよう!先生!」
私には目も合わせずに先生に話しかけた。
「おはようございます」
先生は運転席に乗り込みながら軽く会釈をした。