白いジャージ8~先生と熱い想い~
結婚してから初めてかもしれない。
プライドというか、妻として、このままじゃ我慢できないって強く感じたんだ。
「田辺さん、車だったんですか?さっき、駅まで送って欲しいって言ったのに」
「あ~、先生とちょっと話したかっただけです。たまには電車でも良いかなと思って」
「あ、そうなんですか」
このままで良いの?直・・・・・・
ちゃんと言いたいことは言った方が良いよ。
と、もうひとりの私が耳元で囁いた。
「あのっ!ちょっとお時間良いですか?お聞きしたいことがあるんですけど」
田辺さんは、待ってました、というような得意げな顔をして、振り向いた。
嬉しそうに微笑みながら、何ですか?と言った。