白いジャージ8~先生と熱い想い~
「私が言いました。でも、今は後悔しています。どうにかしていじめをなくしたい。いじめられる人がどんなに辛いか、考えたこともなかった。今さら何を言ってるんだと言われるかもしれないけど、どうか・・・・・・いじめをやめてください」
立派だと思った。
いろんなところから、ひどい声が飛んでいた。
宮崎はしっかりと自分の意見を言えた。
「京子だけ、何いいこぶってんの?」
宮崎と仲が良いちょっと不良の生徒だった。
静まり返る体育館。
しばらくの沈黙の後、我慢していたかのように他の生徒も大声を出した。
「そうだよ。あんたがいじめ始めたんじゃん」
「いまさら何言ってんの?」
宮崎は、俺が家に行った時に言った。
“私が何を言っても無駄だよ”
始めたのは自分。
最低なことをしてきたのも自分。
今になって反省したって、過去は消えない。