白いジャージ8~先生と熱い想い~
体育館の窓から光が差し込んでいた。
その光がちょうど宮崎の服を照らしていた。
「みんな、もうやめてっ!!」
体育館の一番後ろから聞こえた声。
立ち上がっていたのは戸村だった。
一斉に戸村に視線が向いた。
「もういいから。京子ももうやめて・・・・・・お願いだから」
戸村は泣いていた。
泣きながら、必死で大声を出した。
「さやかのこと、いじめないでください。明日から私をいじめてください」
宮崎は叫ぶようにそう言った。
「もうやめて!!」
戸村の声が響く。