白いジャージ8~先生と熱い想い~
現実に目の前で起こっている出来事なのに、ドラマを見ているような気持ちになる。
俺達教師は何もできなかった。
一生懸命、今を生きているこの子達をただ見守ることしかできない。
まだ大人でもないこの子達。
大人になりたいような、なりたくないような微妙な時期。
進路や将来の夢、悩みも多い。
そんな多感な高校生が、必死でもがいて、迷って、泣いて、叫んで・・・・・・
胸が熱くて・・・・・・
どうしようもなく、涙が溢れる。
何人かの生徒も泣いているようだった。
さっきまで宮崎に向かって発せられていた声は、もう聞こえなくなっていた。