白いジャージ8~先生と熱い想い~
「ごめんなさい。本当にごめんなさい。私は間違ったことをしました・・・・・・許してくれなくていい。ただ、みんなに同じ失敗をしないで欲しい。大事な友達をなくしたり、誰かをいじめて楽しんだり、そんなことをして・・・・・・後で後悔しても、もう時間は戻らないんだよ」
宮崎は本当によく頑張った。
こんな大勢の人の前に素直に謝ることができるなんて。
その想いは戸村にも届いたようだった。
「もういいよ。京子・・・・・・充分だよ・・・・・・もういいから」
泣き崩れるようにして戸村はしゃがみ込んだ。
「さやか・・・・・・ごめんね。辛い想いさせてごめんね。悪口言ってごめん。いっぱいいっぱい泣かせてごめん・・・・・・」
「もういいよ。もう許したから・・・・・・」
戸村のその言葉を聞いて、宮崎もしゃがみ込んで泣いた。