白いジャージ8~先生と熱い想い~






「先生の奥さん、裏表あるよね。先生の前ではかわいいけど、私には怖い顔してたよぉ~。私と先生が仲良いのが気に入らないのかな」





せっかく優しい声で話していた先生なのに・・・・・・



田辺さんがそんなことを言うから、先生の声が・・・・・・






「いい加減にしてくれ。頼むから、そういう態度やめてくれよ。俺が真剣に話してるのに冗談で返したりしないでくれないか。ちゃんと向き合おうとしてるのに、どうして逃げる?」





「逃げてなんかない。逃げてるのは先生だよ。私はいつでも先生と向き合いたいのに」




「そうだな。俺も逃げていたかもしれない。ごめん。それと、これも言わなきゃいけなかったんだけど、俺は田辺さんを覚えていたわけじゃない。態度がおかしいから、もしかして教え子だったんじゃないかなと思って、アルバムを見て探した。覚えていたような言い方に聞こえてしまったとしたら、俺が悪かった」






冷静に、怒りを抑えながら先生は話していた。






ごめんね。


先生。




私を守る為だよね。





今日は気分が良かったはずなのに、こんな嫌な想いをさせてごめんね。






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