白いジャージ8~先生と熱い想い~





「実は今日な、学校で集会があったんだ。お前達の時代もあったけど、今はもっとひどいいじめがあって・・・・・・そのことでいじめた側の生徒が集会で気持ちを話したいと言ってくれた。大勢の生徒の前で泣きながら謝った。いじめられた生徒も、その子のことを許すことができたんだ。俺、恥ずかしいけど泣いちゃったんだよ」






先生、泣いちゃったんだ。




さすが、先生だぁ。



先生の涙、見たかったな。



きっと、キラキラした輝いた涙だったんだろうな。







「すごいね、その子。すごい勇気だね」





「みんな勇気は持ってる。それを出せるかどうか」






先生はいつもこんな風に、直接的じゃなく、生徒に正しい道を示してくれる。




今だって、先生は遠回しに“謝るって大事だよ”って田辺さんに伝えているんだよね。







「私、奥さんに謝るね。許してもらえないかもしれないけど、正直に話したい」





「ああ、そうだな。その方がお互いにスッキリすると思うし、これからいい関係になれるんじゃないか。今日はもう遅いから、今度改めて、家に遊びに来いよ」






先生の優しさに田辺さんだけじゃなく私も感動した。







また先生に惚れてしまった。




先生は、最高に素敵な人だ。




先生に選ばれなかったとしても、私は先生を好きになりたいと思った。




生まれ変わっても、また先生に恋したい。







ねぇ、先生。




先生は、スーパーマンだね、本当に。












< 276 / 374 >

この作品をシェア

pagetop