白いジャージ8~先生と熱い想い~
「そうそう、今日は話があってさ。そろそろ俺達も家を買おうかなと思ってるんだ」
今日はその相談をしに来た。
まだ決まってはいないけど、いくつかお気に入りの場所を見つけた。
今年中には決めたいねって話してるんだ。
「家?そうか。そうだな。お前ももういい歳だしな」
お義父さんは新聞を閉じて、神妙な顔つきになった。
「子供が生まれてからでも遅くないんじゃないの?」
お義母さんは、遠慮がちに小声でそう言った。
ちょっとびっくりした。
お義母さんはそんなことを言うように思えなかった。
やっぱり、子供を楽しみに待ってくれているってことだよね。