白いジャージ8~先生と熱い想い~
先生はスピーチを頼まれた。
私と依子は、思い出の写真をスライドショーで流しながら思い出を話す。
用意しながら、もう泣いちゃってたもんね、私。
群青色と水色の絵具を混ぜて、そこに白をふわっと混ぜたような空だった。
おめでとう。
ゆかり。
おめでとう。
たっくん。
この日をどんなに待ち望んでいただろう。
教会の前には芝生の広場があり、そこで招待客がワインやジュースを飲んでいた。
「豪華だなぁ!たっくん、頑張ったな」
先生は、オレンジジュースのグラスを2つ手に取り、にっこり笑う。
「本当に素敵~!もう一回結婚式したくなっちゃう」
「ば~か」