白いジャージ8~先生と熱い想い~
「よぉ~、新垣先生」
生活指導室の扉の前で、後ろから喜多先生にお尻を叩かれる。
「朝からセクハラですか?」
「ふふふ~」
意味深に笑った喜多先生は、俺の腕を掴んで、部屋の奥へと連れて行く。
「誰にも言うなよ。ちょっと相談したいことがあるんだ」
喜多先生から相談なんて何だろう。
俺は、部屋の奥のソファに腰掛けた。
隣に座った喜多先生が胸ポケットから一枚の紙を出した。
「これ、ラブレターだと思う?」
俺は紙を広げた。
一行目を読んだところで、俺は紙を喜多先生に返した。
「これは俺が読んじゃいけない。喜多先生だけが読むものです」
一行目に書かれていたのは
【喜多先生は結婚されているので、迷惑だと思ったのですがどうして気持ちを伝えたいです】だった。
喜多先生は人気があるけど、恋愛対象としてではないと思っていた。
でも・・・・・・そりゃいるよな。
喜多先生、かっこいいし。
面白いし、頼りになるし・・・・・・