白いジャージ8~先生と熱い想い~
「先生、言ってたじゃん。奥さんが生徒だったから、我慢させてばかりだって。今でも、生徒の目を気にしちゃうって」
「そうそう。だから、いい機会だから、全校生徒の前で奥さんを紹介しちゃうってのはどうかな?」
コイツら、最高。
一生懸命考えてくれたんだな。
俺が喜ぶことを。
「ありがとう。マジで・・・・・・感動だよ。宮崎、戸村、ありがとな」
断れるわけない。
こんな純粋な瞳で見つめられると。
「わかった。俺、出るよ」
二人はキャーと悲鳴のような声をあげて、喜んだ。
「良ければ喜多先生もどうぞ」
「俺は、ついでだろ?」
「あははは」
「俺は遠慮しとくよ。新垣先生メインで」
喜多先生の頭には、今朝もらったラブレターの相手が浮かんでいるんだろう。