白いジャージ8~先生と熱い想い~
なかなか友達ができなかった私は、誰にもこの気持ちを言わずに1カ月を過ごした。
その1カ月の間に、私の想いはどんどん膨らんでいた。
同じクラスの中に何人も新垣先生を好きだと言う女子がいた。
でも、私の気持ちとは違うように見えた。
ただのファン。
そんな感じ。
私は特別なんだと、そう思っていた。
高校に入って最初に友達になった子が・・・・・・まさかライバルなんて。
「私、新垣先生の追っかけしてるんだ~!協力してね」
私は頷くことしかできなかった。
せっかくできた友達を失いたくなかった。
その時、「私も好きなんだ~!」と言えたら・・・・・・
どんなに楽だっただろう。
だけど、彼女のおかげで、私は毎日新垣先生に会えた。
私達は新垣先生の一日のスケジュールを全部把握していたので、一日中新垣先生漬けだった。
本当に好きだったんだ。
でも言えなかったんだ。
私はバレンタインのチョコも渡せないまま・・・・・・
卒業式に写真を撮ってもらうこともできないまま、卒業した。