白いジャージ8~先生と熱い想い~





なかなか友達ができなかった私は、誰にもこの気持ちを言わずに1カ月を過ごした。



その1カ月の間に、私の想いはどんどん膨らんでいた。



同じクラスの中に何人も新垣先生を好きだと言う女子がいた。




でも、私の気持ちとは違うように見えた。



ただのファン。

そんな感じ。



私は特別なんだと、そう思っていた。






高校に入って最初に友達になった子が・・・・・・まさかライバルなんて。





「私、新垣先生の追っかけしてるんだ~!協力してね」




私は頷くことしかできなかった。




せっかくできた友達を失いたくなかった。





その時、「私も好きなんだ~!」と言えたら・・・・・・


どんなに楽だっただろう。






だけど、彼女のおかげで、私は毎日新垣先生に会えた。




私達は新垣先生の一日のスケジュールを全部把握していたので、一日中新垣先生漬けだった。






本当に好きだったんだ。



でも言えなかったんだ。





私はバレンタインのチョコも渡せないまま・・・・・・



卒業式に写真を撮ってもらうこともできないまま、卒業した。








< 319 / 374 >

この作品をシェア

pagetop