白いジャージ8~先生と熱い想い~





これは運命なの?





「ここ、オススメですよ~。日当たりも良いですし、駅まで近くて便利です」





不動産会社の人に連れて来られたハイツは・・・・・・





「ここにします」



即答した。



そこは・・・・・・

新垣先生の住んでいるハイツだった。





そして

その部屋は、新垣先生の隣の部屋だった。





こんな偶然があるだろうか。






きっと、私と新垣先生は結ばれる運命なんだ。




遠回りしたけど、きっと・・・・・・私達は結ばれる。






そう確信した。







私は、酔っていた。



完全に。







相手が結婚していてもしていなくても、関係なかった。






新垣先生と再会することが運命づけられていたんだと勝手に思い込んで、喜びに浸っていた。







新垣先生は結婚していた。





私がいつか見たあのかわいい彼女だった。






私は奥さんであるその人を憎んだ。





あの人さえいなければ私は堂々と先生を好きになれるのに。





そう思いながらも、開き直って、先生に恋する私に戻っていた。










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