白いジャージ8~先生と熱い想い~
昔のアルバムを引っ張り出し、毎晩見た。
あの憧れの新垣和人が、隣で眠っている。
嘘みたい・・・・・・
幸せを噛み締めながらも、気付くと涙を流していた。
先生には奥さんがいる。
その現実を受け止めたくないのに、受け止めなきゃいけないともうひとりの自分が言う。
私は嫌がらせをした。
罪悪感はなかった。
幸せなんだからこれくらい苦しんでもいいんだよ、という想いがあった。
奥さんに消えて欲しかった。
新垣先生を誘惑して、私のものにしたかった。
奥さんを憎んだ理由は他にもある。
とにかく、私と正反対の人で・・・・・・
それが嫌だった。
かわいくて、素直で、人を憎んだり恨んだり絶対しないような人。
新垣先生のこと、けなげに愛してる風な。
本当に、新垣先生にお似合いなのが、憎らしかった。
ううん。
うらやましかった。
あんな女性になれたらいいのにと思った。
先生の奥さんだからじゃない。
ただ、魅力的な女性だった。
だからこそ・・・・・・消えて欲しかった。